出産に夫や家族に立ち会ってもらうべきかどうか…そう悩んでいる妊婦さんは少なくないと思います。
今回は、そんな「立ち合い出産どうしよう…」と悩む人に向けて、立ち会い出産のメリットとデメリット、立ち会い出産の疑問点をまとめました。
また、立ち会い出産をする夫や家族向けに「立ち会い出産の心構え」も実体験を元に紹介します。
▼ちなみに私は「高位破水」からの陣痛でした。
- 出産に立ち会うべきか迷っている人。
- 出産に立ち会うのに必要な準備を知りたい人。
- 出産に立ち会ったリアルなエピソードを知りたい人。
目次
出産に立ち会いは必要?
最初に言ってしまうと、出産に立ち会いはしてもしなくてもいいんです!誰が何といっても、一番大変なのはママと生まれてくる赤ちゃん。
自分が一番いいと思う方法で出産に臨みましょう。
それでも、立ち会い出産にするかどうか迷っている妊婦さん。そんなあなたが気になっていそうなことをまとめました。
出産に立ち会いをする割合は?
出産に立ち会いを希望する人の割合は、およそ6割になるそうです。(参考:「妊娠、出産に関するデータ」https://baby.mikihouse.co.jp/information/post-3017.html?readmore=1)
立ち会い出産をしなかった人は4割。このデータからは出産に立ち会いを希望する人がややリードしていることがわかりますね。
その中でも、立ち会いをする人は半数以上が夫。次に家族、その他と続きます。
出産の立ち会いって拒否できるの?
「立ち会い出産なんて絶対いや!」と感じたら、もちろん出産の立ち会いを拒否することもできます。(夫や家族にも「立ち会いはしたくない」と言われる可能性もありますね。)
自分の希望の前に、病院やその他の医療機関によっては、「立ち会いは不可」「夫のみ立ち会い可」というところも。
あらかじめ、分娩予定の医療機関が立ち会い出産可能かどうか調べておくといいですね。
出産に立ち会いをすることのメリット
出産に立ち会うメリットとして考えられているものを紹介していきます。
夫や家族がいることで安心できる
特に初産の場合、立ち会い出産で夫や家族がいてくれると安心できるという可能性は大きいですね。
そばにはお産のプロである助産師さんや医師がいたとしても、精神的な支えとしては、夫や家族に勝るものはないでしょう。
夫の父親としての自覚を促す可能性がある
男性は妊娠中の妻のお腹の中を見ても、「自分の子供がこの中にいる」と感じる気持ちが薄いそうです。
女性は自分の体内に子供を宿すので当然妊娠中から「我が子」と認識して慈しみますが、夫にはそれがない。
生まれてきた我が子を見て初めて父性が生じるとすら考えられているそうです。(諸説ありますよね。こちらは産婦人科の先生の話)
ならばもう「生まれてくるところから見せてやれ!」というのが立ち会い出産です。命がけの妻と生まれてくる子供を近くで見て支えて、父親としての自覚を強く持つ場合も多いようですよ。
※我が家の夫はこのタイプのようです。立ち会い出産後は人が変わったようになりました。
出産に立ち会うことのデメリット
「立ち会い出産 をして後悔した…」という声もネットなどで上がっているので、立ち会い出産がデメリットになってしまう場合も一応ご紹介します。
出産中の妻に夫が引いてしまう
出産は命がけ。「赤ちゃんが生まれる様子を間近で見たい!」と軽い気持ちで出産に立ち会うと、「出産の様子に引いてしまう」という許されないことが起こります。
陣痛に苦しみ呻く妻の様子や、いつもと違う妻の行動、分娩中の臭いや緊迫した雰囲気に引いてしまう夫の様子を見て、出産後もママが傷ついてしまうことも。
立ち会い出産は臭い!?
出産では、分娩中に羊水も血も出るので「臭い」と言われることもありますよね。また、赤ちゃんをいざ産もう…!というときのいきみで便が出てしまうことも。
「臭いと思われたらいやだな」「立ち会い出産の時に便が出てしまったらどうしよう…!」と悩む妊婦さんも多いです。
出産立ち会い当日!夫が準備することは?
準備するモノよりも、心構えと言ったほうがいいかもしれません。
もしも「立ち会い出産」が決まったら、立ち会いたいという夫(または家族)にぜひ読んでもらってください。
絶対に引かないという心構えをしておく
まずはこれ!本当に「何があっても絶対に引いてはいけない!」「引いたとしてもそれは生涯口にせず墓まで持っていくこと」を強く言いたいですね。
逆に言えば、これを約束できないのなら出産に立ち会う資格はないです。黙って廊下で待っていてください。
出産中は奥さんも生まれてくる赤ちゃんも必死。何があるのかわからないのも当然です。
いきんで便が出てしまったとしても、出産中の臭いが気になったとしても、嘔吐しようが、過呼吸になろうが、立ち会う人は絶対に引いてはいけない(表に出してはいけない)のです。
「立ち会い出産を後悔した…」と、命がけで子供を産んだ妻に思わせるなんてこと、本当なら絶対にあってはならないと思います。
それでも「便が出るところは夫に見られるのは私が我慢できない!」という人もいるはず。
▼こちらを参考にしてみてください▼
実際に「出産中に便が出てしまった」という知人の話
→「夫にバレたりした?」と聞くと以下の返答でした。
- 「助産師さんがかなりサッと隠してくれた」
- 「夫も私もそれどころじゃなかったから多分気づかなかった」
確かに、私も立ち会い出産の時には下半身は助産師さんにしか見えないようになっていました。(夫は頭のすぐそばに立たされる)
恐らく「仮に便をしてしまっても夫はほぼ気づかない」のではないかと思います。
※助産師さん・産婦人科医さんはプロなのでその辺は考えてくれるでしょうが、心配な時は…
→あらかじめ助産師さんに「便が出るかも」と言っておく。
→夫に「便が出ることもあるらしい」と心づもりをしてもらっておく。
と、対策を!気になることはあらかじめ除いておきましょう。
立ち会い出産中に余計な一言を言わない
「疲れた」「お腹減った」「いつ生まれるの?」…絶対に言ってはいけません!
疲れてるのは出産中の妻!
お腹が減ったかどうかもわからない状態になってるのも妻!
いつ生まれるのか本当に知りたいのも、間違いなく出産中の妻!!
不用意な一言で、出産中で気が立っている奥さんから大ヒンシュクを買うことは間違いありませんよ。
食事に行くなとかトイレに行くなという話ではもちろんありません。できれば分娩室に入る前には済ませてくださいね。
出産に立ち会いたいなら準備しておきたいもの
- うちわ
- ストロー付きの飲料(ペットボトルにストローを。水・お茶・スポーツ飲料)
- ビニール袋
- タオル(ハンカチサイズでも可。2,3枚)
一般的には他に「ゼリー飲料」「飴やチョコレート」「ビデオカメラ」「テニスボール」などがありますね。
ゼリー飲料や飴・チョコレートは陣痛に耐えるときの栄養補給ですね。
陣痛が辛いときにマッサージ(腰をぐいぐい押す)をしてもらえると楽になることが多いですが、「ちょっと自信がない…」という場合はテニスボールを持っていくといいかもしれません。
出産に立ち会った夫に本音を聞いてみた
私は2人子供を産みましたが、1人目は夫、2人目は実母に立ち会ってもらいました。
この記事を書くにあたり、夫に1人目出産の時の本音を聞いてみたので紹介します。
立ち会い出産で私に引いた?
夫が立ち会った1人目のとき、私は風邪をこじらせて高熱を出しながらの出産でした。高熱のため立ち上がったりすることも難しく、吐き気もひどかったため、本当に吐きながら痛みに耐えました。
オエーッと吐いては「痛いよおおお…!もうやだよおお―ッ」と泣き叫ぶ妻。怖かったでしょうね。見ている人は。
夫は引いた様子はありませんでしたし(内心は引いていたかもしれませんが)、熱で暑そうにしている私をうちわで扇いでくれたり、汗をぬぐってくれたり、腰をマッサージしてくれたりと、かなりかいがいしく世話をしてくれました。
出産に立ち会って臭いとか気になった?
これは本当はどうなんでしょうね。気を使ってくれているのかもしれませんが、実際のところ本当にそれどころではなかったのかもしれません。
出産に立ち会いをしてみてよかった?
夫の場合、立ち会い出産ができて良かった!と思ってくれたようです。「生まれてくる瞬間が見られたこと」「出産中の妻の様子」が見られたことがポイントだったとのこと。
私自身も、夫には出産中の自分を見られてしまったな…という後悔よりも、「出産時に夫が頼りになったな」ということが印象に残ったので良かったです。
▼妊娠・出産に関しての記事はこちらにも▼