よくドラマとか漫画とかで、交通事故にあった人が記憶をなくす…ってパターンありますよね?
紆余曲折あって気持ちが通じあったはずの恋人が自分を覚えていない…!!みたいなの、ものすごく見てきた気がする。
▼本当に実話でありました!!▼
1月14日放送「あんたの夢かなえたろかスペシャル」で放送された、内容についてはこちら→「記憶喪失の花嫁が元婚約者に逆プロポーズ!結果は?
でもそれって所詮フィクションでしょ?そう思ってるあなたに伝えたい、私が交通事故にあって、少しの間の記憶を無くした時の話。
本当に人って記憶なくせるんだな…。ノンフィクションでお伝えします。
目次
交通事故にあった記憶がない
私は大学生のとき、交通事故に遭いました。でも、私には事故に遭った記憶はありません。
気がついたら病院のベッドの上
その日私はひとり暮らしをするアパートから大学まで、自転車でいつも通り向かっていたはずでした。
でも気が付いたら、なぜか知らない病院のベッドの上だったんです。
当然、自分がなぜここにいるのかがわかりません。
なにか点滴を打たれていたということもなく、目立った外傷もなく、ただベッドに寝かされている自分。
もう全く意味が分かりません。
ものすごくパニックになっていたようで、今でもはっきりとはその時の状況を思い出せないです。
実家にいるはずの母がいる
気が付いた時には、離れて実家で暮らしているはずの母がそばに座っていました。
何か言われた気がしますがよく覚えていません。
怒られはしなかった。多分。
とにかく心配している様子でした。
実家からはどんなに急いでも2時間はかかるはず。少なくとも2時間の記憶がないということになりますね。
携帯に謎のやりとりが残る
・・・!?
意識がはっきりしたころに携帯を確認したところ、こんなメールの内容が。
これは後からも見返すことができたのでハッキリ覚えていますが、携帯に事故直前から病院に搬送された後までのメールのやり取りが残っていました。
まず朝のメール
その後一時間ほどたった後…
…その後しばらくして…
となります。
「行きたいけど…」とか送っていますが、病院でこんなメールを打った記は全くありません。ゾッとしますね!
まあ間違いなく一番ゾッとしたのは「今どこにいるのかわからない…」なんて言われた友人だと思います。
彼女が私が運ばれた病院を知ることができたのは、大学の保健室で私のことを確認してくれたからだそう。
友人が「遅刻するよ!」とメールをくれたころに、私は事故にあっていたことになりますね。
記憶を失うのはどんな事故?ケガは?
少しの間のことですが、私の記憶は完全に失われました。
警察や医師の説明を元に、どの程度の事故だったのか説明します。
記憶を失った事故は自転車VS軽自動車
私は自転車に乗っており、相手の車は軽自動車でした。
事故の原因は相手の一時停止無視。車は自転車に横からぶつかったとのこと。
車がぶつかったのが自転車本体だったので、自転車は吹っ飛んで大破しました。
私の体は軽自動車のバンパーの上に乗り上げたようです。
記憶を失った事故でも外傷はかすり傷のみ
記憶を失うほどの事故でしたが、傷は足と腕のかすり傷だけでした。
私の体、丈夫過ぎ!!
というか、本当に運が良かったんだと思います。
頭も打っていたようでしたが、救急車で運ばれた後の検査では、異常はありませんでした。
記憶喪失になるほどの事故後に遺症はあったのか
後遺症といえば、ただ「事故当時の記憶が戻らない」ということだけです。
傷はかすり傷だけですしね!
記憶を失うくらいの事故…頭を打つ…突然の死!!?
という連想をした両親から、1年後に脳神経外科に連れていかれましたが、検査の結果は異常なしでした。
そのときの医師の
と半笑いで言ってたのが忘れられない。
あと、事故にあってから友人たちがやたらと
「やっぱり頭を打ったから…」というイジリをしてくるようになったのが、ある意味で後遺症かと思います。
なぜ事故で記憶喪失になるの?
「全然事故について覚えてないんですけど、脳とか大丈夫なんですかね…?」
と母が医師に聞いたところ、検査に問題もないのでショックのせいだろうとのこと。
事故にあったショックにより
「事故怖すぎ!いやっ!もう忘れたい!!」という精神状態になってしまうらしく、
「事故にあっているのは自分じゃない!」と、事故にあっている自分を切り離してしまうんだそう。
(「解離性健忘」「トラウマ期解離」というようです。)
切り離されているときに起こったことが、記憶喪失になるんですね。
事故によって失われた記憶は戻ることもあるようですが、私の場合は戻りませんでした。
交通事故にあうと本当に記憶喪失になる?まとめ
「気が付いたら病院のベッドの上」「事故の記憶がない」という、ドラマや漫画での出来事のようなことは現実にも起こります!
あと、事故で2~3時間の記憶を失った私ですが、全く私生活に影響はないし、事故から10年ほど経ちましたがめちゃくちゃ元気です。
(あの半笑いの医師の「事故後の検査で異常がなければ、そのあとポックリ…なんてことはない!」というセリフ通りになりました)
ありえないような出来事は割と身近に!人間の体と心の神秘に触れた出来事でしたね!
▼私の体験談とは違い、まるで映画のような記憶喪失の感動実話についてはこちら▼