超大作漫画「からくりサーカス」がアニメになっているのを最近知った私ですが、amazonプライムビデオで見つけて以来、シーズン1を一気に見てしまいました。
追記:大団円で最終話を迎えましたね!最終回までの追記をしました。
からくりサーカスアニメは全36話予定、3クールで終わるそうです。43巻の原作コミックが36話に!?
当然かなりストーリーが省かれたりしているので、「アレッ?」と感じることも。ここでは原作とアニメの違いを紹介します。
※ちょっと目を離すと急展開だよ!
- 原作からくりサーカスのファンの人
- アニメからくりサーカスファンの人
- アニメを見ていて「アレ?」と思うことがある人
目次
からくりサーカスがアニメ化していた
からくりサーカスといえば、もう本当に大人から子供まで多くの人の胸を熱くさせる名作漫画だと思うのですが…アニメ化されていたんですね!いつの間にか!
動いてるしろがねが!鳴海が、勝が、ギイ先生が見れるの・・・・ッ!?
と鼻息荒くシーズン1を視聴してきましたので、感想も交えながら熱く語っていきたいと思います。
※最終回を終えました。シーズン3まで見ての追記も行っていきます。
からくりサーカスのアニメは展開がかなり早い
原作を読んでいる人には、からくりサーカスのアニメは「展開が早い!」と感じたと思います。
どれくらい早いかというと、アニメのシーズン1は全12話でしたが、12話の最後の内容は原作のコミックスで言うと19巻です。
からくりサーカスの原作は全43巻ですから、最終回までアニメでやろうと思ったら駆け足にならざるを得ないですよね…。
もちろん展開が早い分「原作と違う」という部分は結構あります。
シーズン1の時点では語られないストーリー、登場しないキャラクターもいました!
からくりサーカスのアニメと原作の違い
からくりサーカスが大好きで原作を読んでいた私としては、アニメを見ていて、「エッ…」となるところも。
からくりサーカスのアニメと原作、違うところをまとめてみました。
アニメでは勝とクラスメイトのいざこざがコンパクト
クラスメイトからいじめを受けていた勝。(シーズン1)
1日のうちに靴を隠されたり、黒板に勝を馬鹿にする落書きをされたり、椅子に画びょうを置かれたりと、なかなかハードないじめを受けます。
アニメでは、鳴海やしろがねとともに過ごしたことで精神的に成長した勝が、いじめっこにいじめられてもすべて笑って受け流し、体中の傷を見せたことでいじめが終わっています。
(というかそれからすぐに仲町サーカスに入団してしまっていますね。)
でも、原作ではいじめっこたちは勝にさらに腹を立てます。しろがねも登場して刃傷沙汰になるほどにエスカレートしてしまいます…。
アニメは、原作に比べて勝の小学校生活についてはかなりさらっとの描写だったので、「アレッ」と感じました。
アニメでは「しろがね」たちが「柔らかい石」を探してない
からくりサーカスで「しろがね」と「自動人形」が追い求めているのは「生命の水(アクアウイタエ)」ですよね。その生命の水を生み出すのが「柔らかい石」です。
作中では白銀(鳴海に似てる兄の方)と白金(クレイジーな弟の方)が、錬金術によって作ることに成功していますね。
原作でもアニメでも、白銀と白金がめっちゃ素手で持っていた「柔らかい石」ですが、実は原作の中では、本来は人間の体内に保存しなくては消滅してしまう物質です。
※詳しく調べてみると、柔らかい石は人間の体の中に入れないと2週間で消滅してしまうようです。
原作では、もともとルシールの娘であるアンジェリーナの体内に「柔らかい石」を隠していたが、なぜか石の行方が分からなくなった…という初期設定があります。
原作のからくりサーカスでは「柔らかい石はいい笑顔の者に」というキーワードをたよりに、「しろがね」と「自動人形」がその保持者を探し回る話がしばらく続きますが、アニメではカットされています。(シーズン1の段階では)
※追記:柔らかい石については、シーズン2から触れられていました。しかし、しろがねも自動人形もあまり追い求めている感じは無し。
アニメのからくりサーカスにはエリ公女が出てこない
アニメのからくりサーカスでは、才賀邸から救出された鳴海が目を覚ますのはアメリカの最先端の医療施設。
でも、原作では鳴海が目を覚ますのはフランスです。
からくりサーカスの原作では、アメリカに行く前に鳴海、ギイ先生、ルシールの3人はヨーロッパのローエンシュタイン大公国に立ち寄っています。(柔らかい石捜索のため)
そこで出てくるのが公女のエリ。もちろん自動人形も出てきて、ここでも鳴海は大活躍しますし、なんならエリ公女には惚れられます。が、ここももちろんカット。
エリ公女は、これから陰で「しろがね」を援助してくれたりするのに、出てこないのは少し寂しかったです…。
(原作ではフランスからアメリカの医療施設にたどり着くまでに、メガネ女教師と生徒を自動人形から助けたり、ルシールと同じ最古のしろがねの一人が殺されたりするのですが、そちらもバッサリとカットされています。※メガネ所教師は後に登場)
- エリ公女(お姫様・「柔らかい石」保持者の可能性があった)
- 生方法安(涼子のおじいちゃん・仲町サーカスのメンバー)
- 生方涼子(勝と同い年・サーカス嫌いだったが仲町サーカスのメンバーに)
- 三牛親子(ねずみ男のようなポジション・仲町サーカスのメンバー)
- フウ・クロード・ボワロー(「しろがね」の初期メン・大金持ちの発明家)
※追記:フウは出てきました!フウなしでは色々と事が進みませんものね。でも他のキャラクターや黒賀村の仲間たちの存在はなかったことになっています…。
▼シーズン2~3に出てきていない原作の重要キャラクター(上記に加えて)
- ダール(サハラ砂漠戦で活躍したしろがね。彼のマリオネットは鳴海の一部に)
- アルメンドラ(最古のしろがねの一人。しろがねであることをやめて真夜中のサーカス側に付いた占い師。)
- マリーとタニア(顔は出てくるけど名前が出ない。最古のしろがね)
- 阿紫花平馬(黒賀村で出会った勝の大親友。アニメにも出ている阿紫花の義弟)
- 阿紫花菊(黒賀村で出会った秀才タイプの女子。阿紫花の義妹)
- 阿紫花れんげ(黒賀村で出会ったマイペース女子。阿紫花の義妹)
- 阿紫花百合(黒賀村で出会ったヒロインっぽい女子。阿紫花の義妹)
アニメではリーゼが初めから仲町サーカスにいる
からくりサーカス原作ファンの私としてはこれが一番びっくりしました。勝としろがねが入団した段階で、猛獣使いのリーゼがすでに仲町サーカスにいます。
アニメでは勝とリーゼの会話から、次のようなことが分かります。
- リーゼ一家はサーカスの猛獣使いをやっていた。
- 姉が「ビースト」という虎に殺されてしまった。
- 復讐に囚われてはいない。(自己申告)
原作では勝と出会うきっかけとなる「ビースト」。アニメでも、もしかしたらこれからビーストが出てくる可能性も…?
※追記:シーズン3に入って、リーゼの「step back!!」聞けました。(多少唐突感はあり。)
アニメでは黒賀村での勝の特訓がない
原作では、勝はギイ先生指導の下で人形繰りの特訓をします。
勝の成長と、なぜ勝が今まであるるかんや他の人形を訓練無しで操ることができたのか・・・という捕捉の話や、ギイ先生との師弟関係や他の人物(阿紫花の家族やコロンビーヌ人形)との関わりが描かれる黒賀村編。
しかし、黒賀村での特訓編はアニメでは丸々カット!
アニメを見ていた人は、「勝がなんかいきなり強くなってる・・・」「勝なんでこんなにできる子なの?」という印象を受けたと思います。
彼は元々能力が高いだけではなく、しっかり努力して自分を鍛えていたんです・・・。
アニメではギイ先生との師弟関係も描かれなかったので、ギイ先生の最期の勝とギイ先生の会話場面でもなんだか唐突感がありますよね。残念です・・・。
アニメでは鳴海が仲町サーカスに入らない
勝が黒賀村で特訓をしている間に、しろがね(エレオノール)と鳴海は仲町サーカスで過ごすことになります。
アニメ初期では考えられないほどに暗くなってしまった鳴海と、アニメ初期では考えられないほどに乙女になってしまったしろがねのサーカスでの様子。
しろがねの元カレ(っぽく登場するイケメン)の存在や、2人を取り巻くサーカス団員の人間模様(とくにどなりんジジイ(法安)のコミュ力の発揮っぷり)も見たかった。
勝の黒賀村が全部カットなので、この様子ももちろんアニメでは見ることができませんでした。
仲町サーカスと勝たちの関係性が描かれるエピソードが、そもそも少なかったですね!
アニメだけ見ている人の中では、クライマックスでなぜあそこまでサーカスの団員たちがしろがねや勝のために命を懸けてくれたのかよくわからない・・・という人もいたはず。
アニメのラスト白金がイケメン過ぎる
最終話近くで再登場するヤング白金。だいぶイケメンですね!!こんなにイケメンでしたっけ?
かつては(フランシーヌ人形を作ったあたり)漫☆画太郎のキャラクターみたいな顔してたこともあったのに、最後はものすごくイケメンでした。ずるい。ゲス顔もしてたけど。
あと、アルメンドラの存在がなかったこともあってか、会話が削られていることもあってか、かなりあっさり改心した気もしますね。
※アニメだけ見ていた我が家の夫は「こんなにしつこく悪事してきたのに突然いい奴になるじゃん・・・」と驚いていました。
アニメはキャラクターの成長が早い
原作に比べて、アニメの場合はキャラクター達一人一人の心情や成長の描写がどうしても少なくなります。
どうしても全体的な「あっさり感」は拭い去れません。
もしかして初めから「アニメで大まかなところをやって、細かいところは原作で補填してもらう」というスタイルなのでは?とも感じました…。
アニメももちろん素晴らしいけど、「もっと詳しく知りたい!」と思ったらもう絶対に原作を読んでほしいです!描写は割と容赦ないですが、後悔しない!(断言)
登場人物の熱い感情、狂気の表現なんかは本当に原作がすごい。
▼新装版だと全23巻でした。
- アニメのからくりサーカスは、恐らくストーリー展開のスピードアップのため、「語られないストーリー」「登場しないキャラクター」が結構ある!
- アニメの方が、キャラクターの心情もあっさりと描かれているので、原作に比べて泥臭さがない。
- アニメもいいけど、細かいところは原作で補填してください!
アニメからくりサーカスの見どころ3つ
原作は素晴らしいですが、もちろんアニメも素晴らしい!原作ファンの私が感じた、アニメからくりサーカスの見どころを紹介します。
人形繰りとアクロバットがすごい
やっぱり漫画と違ってキャラクター達が動くのはすごいですよね!キャラクターのデザインはそのままなのも、原作ファンとしては嬉しいです。
サーカスでのしろがねのアクロバットや、殺し屋や自動人形との戦いにおいての人形繰りは、「こういう風に動いてたのかー!」と感動しました。
特にしろがねのアクロバットは、もう…なんか美しいです。キラキラしてる。
人形が動くところはCGを使ったりしているようなので、より無機物感が出て私は好きです。
ギイ先生と阿紫花がイケメン
からくりサーカスの女性ファンのためなのか?原作でもイケメン枠であろうこの2人が、なんだかさらにイケメンに見えます。
ギイ先生は原作の女たらし感とマザコン感がかなり薄れているので、まっとうなイケメンに。
阿紫花の原作初期のチンピラ感も薄れて、なんとも色っぽい伊達男に見えてしまうんですね!
ストーリーがはしょられたりしている中で、なかなか出番も多いし、優遇されているように感じますよ!女性ファン集まれ!
追記:シーズン2ではギイ先生、3では阿紫花がかなり活躍します。
「かわいいよな~!!エレオノール!!」と言うかわいいギイ先生がかわいい。
真夜中のサーカスの雰囲気が不気味でイイ
自動人形や、サハラ砂漠に建てられた真夜中のサーカステントの雰囲気の不気味さがいいですよね!テントの中にびっしりいる自動人形にはぞっとしました。
「メリーゴーラウンドオルセン」のデザインとかめちゃくちゃ素敵でしたよね!(特に顔面)
これから自動人形の中ボス的な存在「最後の四人」が、本格的に動くのを見るのが楽しみです。
追記:最後の四人、バリバリ動いてます。ルシールとドットーレの決着はよかったし、パンタローネは渋く、アルレッキーノはイケメンに。
アニメでもからくりサーカスを楽しもう!
明けましておめでとうございます!
本年は1月日10(木)より第2クール目の放送がスタートいたします!
皆様、本年もTVアニメ「からくりサーカス」をよろしくお願いいたします!https://t.co/6QBc5A7qAL#karakuri_anime pic.twitter.com/w5qECXcPrA
からくりサーカスは、動画配信サービスだとamazonプライムビデオ限定で見ることができます。
アニメは今なら30日間無料トライアルができるので、見終わってから退会しても大丈夫ですよ。(退会忘れがないようにしてくださいね!)
からくりサーカスの原作ファンだという人や、ちょっと気になる…と思った人はぜひ一度視聴してみてください!
途中途中「エッ?」ということはありながらも、やっぱり大好きなからくりサーカスのキャラクターたちが動いたり話したりしているのを見れて嬉しかったです・・・!また原作も読みなおそうと思います。
▼他にもamazonプライムビデオで楽しめるアニメや映画、ドラマは盛沢山!