初産のエピソードって本当に十人十色ですよね。
今回は、現在2人の子供の母親である私の初産エピソードを時系列に紹介します。
ちなみに私は2回とも高位破水からの出産でした。
目次
初産は破水から!陣痛と熱と吐き気でもうろうとなる
私は破水(高位破水)してからのお産でした。
破水に気が付いた後はすぐに病院に行き、そのまま入院することに。
間が悪いとしか言えませんが、当時の私は風邪をひいていました。
陣痛が強くなるのと同時に、熱もぐんぐん上がり、同時に吐き気もひどくなる始末。(検査もされましたが、院内感染などではありませんでした。)
もはや陣痛が辛いのか、吐き気がひどいのが辛いのかわからない状況でした。
高熱と痛み、繰り返す嘔吐で頭はもうろうとし、正直なところ分娩台に行くまでの10時間は「どれだけ痛かったか」ということは全く覚えていません。
ただ、夫が後にも先にもこれ以上ないほどにかいがいしく私の身の回りのことをしてくれていたこと、
(腰を絶妙な強さでさする、うちわで扇ぐ、水分補給させる、汗をぬぐう…などのグッジョブ)
駆け付けてくれた実母の手を私がはねのけたこと、(絶妙に吐き気を催す場所をさする母)
実父が警備員の人に不審者と間違われたことだけは覚えています。(病院内を徘徊して声を掛けられる父)
2時間の分娩ののち無事に出産
私より先に分娩室に入っていった妊婦さんは、30分で出産。私も夫も「30分くらいで生まれるのか!」と勘違いしてしまいます。
しかし、私が分娩にかかった時間は2時間。とても長い2時間の始まりでした。
いろんなものに跨がされる
分娩室に入って30分経っても全く生まれる気配がないので、私も夫も「アレ・・・?」と思い始めたころ、(アレ?ではない)助産師さんが「またがってみましょう」といろいろ持ってきました。
- 抱き枕みたいな長いクッション(柔らかい)
- 人をダメにするクッションみたいな丸いクッション(あまり柔らかくない)
- 跳び箱の上部分のような木の箱(硬い)
言われるがままに、またがったり縋り付いたりしましたが、特に進展は無し。
「私は何をやっているんだ・・・」と痛みを感じつつ思いました。
過呼吸になる
「スーッと息を吸って、フーーウッと吐きましょう!」と助産師さんに言われ、混乱しながらも呼吸をし続ける私でしたが、混乱しすぎて息を吐き忘れていたようです。
生まれて初めて過呼吸になりました。
(手と唇がピリピリとしびれるし、うまく息ができなくて苦しい。)
過呼吸になった時は、口に袋を当てられて落ち着くように促されました。助産師さんのすばやい対応のおかげで、過呼吸に苦しんだのは少しの間だけでした。
(ちなみに2人目の出産の時にも私は過呼吸になりました。)
もう嫌だと泣く
もうすぐ生まれる!というとき、いきむのを逃す時が一番痛みとしては辛かったように思います。
息を吐いたり吸ったりするたびに、内臓を体の内側からひっかかれるような感覚が痛くて辛くて、「もう嫌だあぁぁ・・・」と泣きながら分娩台に乗っていました。
「もう嫌だ!明日!明日にします!」とわけのわからないことも言っていたんだとか。(夫談)
助産師さんになだめられ、夫の冗談で気を紛らさせて、どうにか耐えることができたんです。
いい大人が、ヒーンと泣いてしまうような辛さがある。それが出産。
出産~地獄の入院生活へ
どうにかこうにか12時間かけて出産を終えた私ですが、本当に大変なのはここからでした。
初めてみた我が子は本当に光り輝いていた
これは今でも覚えているのですが、取り上げられて初めて我が子と対面した時、本当に我が子が輝いて見えました。
周りの世界まで生まれ変わったように明るく見えて、心の底から「いとおしい」という初めての感覚が沸き上がり、わけもなく涙が出ました。
※この時の気持ちを残しておきたいがために、今回記事にしたと言っても過言ではありません。
しばらく母子別室へ
感動の出会いを果たした私と我が子でしたが、「両者とも熱が高め」だということで、母子同室とはなりませんでした。
私も高熱と風邪の症状がまだ続いていたので、他のお母さんたちと一緒の部屋には入れられず、個室で過ごすことになりました。
※私が高熱のために、赤ちゃんも熱が出たのかと思いましたが、それはまた無関係だったようです。
会陰切開の痛みに苦しまされた
産後、体(主に下半身)はガッタガタ。立って歩くのも辛い状況です。「私はこれから一生走り回ることはないんだな・・・」とこの時は本気で思っていました。
(安心してください。今は元気に子供を追いかけまわしています。)
それに、出産時に「切りますよ!」と言われて切られた会陰切開の傷が、ものすごく痛かったんです。
座るとき、トイレに行くときは本当に痛いし、毎回恐る恐るでした。
悪露も出るし、会陰切開の傷も恥骨も痛いし・・・。
ちなみに、会陰切開の傷は産後5日目に抜糸をされ、だいぶ楽になりました。
糸に縫われていると、突っ張ってより痛みを感じやすいようです。
母子同室が地獄だった
産後2日間私は個室(熱があったため)で過ごし、赤ちゃんも預けられていました。
思えば、この間にしっかり睡眠をとって体を休ませるべきでした・・・。
産後体の痛みと興奮冷めやらぬ状態が続いていた私は、2日ほどまともに眠れなかったのです。
そんな時に大部屋に移され、母子同室もスタート。控えめに言って地獄でした。
大部屋母子同室のここが大変だった
- 自分の赤ちゃんだけが夜に全く寝ない(他の赤ちゃん寝てる)
- 自分だけ母乳がまったくでない(他の人はちゃんと出ているのを知り焦る)
- 抱っこしないと泣き止まない(他の人に迷惑かと思ってずっと抱くはめに)
あと、これは大部屋の問題ではなく病院の問題ですが、食事が壊滅的にまずかったのもつらかったです。
夜には泣き続ける我が子を立ったまま抱っこし続けて眠れず、日中も授乳と産後の指導などで眠れず・・・。
食事もおいしくないし、「はやく家に帰りたい!」と何度も思いました。(この間で私はほぼ出産前の体重に戻りました。やつれ痩せです。)
夜に我が子を抱きかかえて、泣いたりもしていました。軽くノイローゼになっていたと思います。
夜の闇の中でずっと目を開け続ける我が子が、恐ろしく見えることも何度もありました。
検査の結果子供はNICUへ
生まれて何日か経った後に行われた黄疸の検査で異常が認められた我が子。
同時に貧血気味であることもわかり、産後7日でNICUへ入ることになりました。(私は退院)
子供がNICUに入っているときの私の使命は、母乳を絞ってパックに詰め、冷凍してせっせと運ぶこと。
(手ではうまくできず、搾乳機を購入。)
冷凍された母乳を持って、NICUへ通い、行くたびに授乳させます。幸いなことに5日間で黄疸はよくなり、退院。
初産エピソードのまとめ
2人出産経験のある私ですが、やっぱり初産は圧倒的に大変でした!
未知の出産に対しての恐怖や不安が、より初産を辛くしますよね。
でも、そんな大変な初産を経て生まれてきてくれた子供は、ものすごく愛おしい存在になることだと思います。
もし今から初産!という人がいたら、どうぞ頑張ってください。痛いことも辛いこともありますが、あなたにはお腹の中から応援してくれている味方がいます。
私の一つの経験が、何かのお役に立てることを願っています。